「NEMってよく聞くけどどんな仮想通貨なの?」
「NEMの投資は大丈夫?」
という小さな疑問を持っている方も少なくありません。
NEMは他の仮想通貨に比べて、比較的新しいとされているため今後の行方についてどうなるのかということや、将来性について心配してしまうのも無理はありません。
そういった疑問を解決するために、この記事ではNEMの基礎的な知識や、特徴、将来性についてご紹介していきたいと思います。
仮想通貨NEM(ネム/XEM)とは?
NEMとは「New Economy Movement」の頭文字を取って出来た仮想通貨です。
NEMが誕生したのは2015年3月で、仮想通貨の中では比較的に新しい通貨とされています。
「ビットコイン2.0」に分類され、取引速度や手数料の改善、セキュリティーをより強化するマルチシングやモザイク生成などを採用。
今後は仮想通貨として伸びることが予想されており、将来性も高いとされています。
NEM(ネム/XEM)の運営団体について
NEMはNXTを改良するプロジェクトをきっかけに始まりました。
BitcoinやNXTなどの優れた機能に加えて、独自のイノベーションを組み合わせることを目標にNEMが誕生。
新体制前は、プロデュースを中心とした活動を行ってきましたが、2019年以降はNEMの新通貨である「Symbol」に向けてプロダクト中心の活動へと変わりました。
NEM(ネム/XEM)のロードマップ
4月18日に公開されたNEMのロードマップは以下となっています。
- オプトイン期間 :6月中旬~下旬
- コアとSDKの開発完了:8月中旬
- テストネット開始 :8月中旬
- オプトイン終了 :11月初旬
- テスト完了 :11月中旬~下旬
- スナップショット :10月下旬・11月下旬
- ローンチ :11月中旬~下旬
2019年3月にNEMではカタパルトの実装が予定されていましたが、それが少しずつずれ込んで6月にローンチすることになりました。
この影響により、今回発表されたロードマップではSymbolローンチは12月となっているので、約半年以上の遅れが生じているようです。
NEM(ネム/XEM)の技術
NEMには以下の技術が採用されています。
- マルチシング
- モザイク生成
- EigenTrust++の組み込み
「マルチシング」とは複数の承認を得ることで取引を行うという仕組のことです。
これにより、高い安全性と不正な取引を防止する事が出来ます。
また、「モザイク」といった、プログラムが分からない人でもブロックチェーン上にサードパーティーを必要とせずに、簡単に独自のトークンを発行できるという仕組みを作りました。
セキュリティ面ではEigenTrust++という評判システムを組んでおり、悪意があると判断されたユーザーは強制的に排除するといった、強固なセキュリティーを実現しています。
NEM(ネム/XEM)のハッキング事件
「コインチェック事件」というのをご存知でしょうか?
2018年1月26日に、「Coin check」という仮想通貨取引所が外部からのハッキングを受けたことで、580億円のNEMの仮想通貨が盗まれたという事件です。
この事件の原因は、「マルウェア感染」といった、いわゆる悪質サイトのリンクを開いてしまったことによるものです。
当時のセキュリティー体制は仮想通貨の取引を行うには不十分なセキュリティーであり、ホットウォレットでの管理だったため、これらが事件の足掛けになってしまったものと思われます。
NEM(ネム/XEM)のチャート
リアルタイムチャートでは、始値:11.161、終値:11.163と-0.001と下落しています。
流動性が非常に高い通貨ということもあり、価格の変動が激しいことが分かります。
前年日は+1.74%と他の通貨と比べてプラスに動いているので、徐々に人気が高くなっているようです。
NEM(ネム/XEM)の特徴
仮想通貨の中でも、比較的新しいとされているNEMですが、他の仮想通貨との違いはどこにあるのでしょうか?
ここからは、NEMについてもう少し掘り下げて、特徴などについて見ていきたいと思います。
ハーベストで報酬を獲得できる
NEMでのマイニングは「ハーベスト」と呼ばれています。
マイニングとの違いは、ハーベストの場合「コインの保有量」が報酬を得るための基準となっていること。
後で詳しく説明しますが、NEMでは「Pol」という仕組みが取引をする上で基盤となっています。
そのため、Polの基準を満たすには「重要度」を高める必要があり、さらにこの重要度を決定する条件が「コインの保有量」と「取引の量」となっているのです。
その為、コインの保有量だけでは資金力などにより、報酬を得る人に偏りが生じてしまうため、「取引がより活発に行われている」ことも必要になります。
すでに通貨が全て発行されている
NEMの発行上限は約90奥枚で、現在は全て発行済みとなっています。
追加発行は供給が需要を上回った場合、仮想通貨としての価値を下げてしまう可能性があります。
この点において、NEMは追加発行による通貨価値の下落の心配がありません。
初めて利用する人とっては、安心して始められる仮想通貨と言えるでしょう。
決済処理速度が早い
NEMが高く評価される理由のひとつは、「決済処理速度」の速さです。
決済の処理速度が早ければ、取引スピードにも比例します。
具体的な早さの比較として、それぞれの仮想通貨を比較してみました。
- Ripple 約3秒
- NEM 約1分
- Monacoin 約1.5分
- Bitcoin 約1時間
これらを比較すると、NEMの処理速度がRippleには劣りますが、比較的速いということが分かります。
送金時間が速ければ信頼度も高まりますので、この点においてNEMは有利だということが分かりますね。
取引承認「Pol」を採用している
NEMでは承認方法にPolを採用しています。
Polは「Proof of Importance」の略で、その名の通り「重要度」が取引承認の基準となっています。
承認方式 | 基準 |
PoW | マシンの計算能力 |
PoS | コインの保有量 |
PoI | コインの保有量、取引量 |
PoWは台帳データの追記作業において、膨大な計算をします。
この作業をマシンの計算能力によって貢献してくれた人にマイニングとして報酬が与えられます。
PoSの場合は、コインの保有量が多い人がブロックの承認を得られるという方法です。
これらには、「マシンの性能が高ければ承認を得られる」「資金力が有れば承認を得られる」という偏りが生じてしまいます。
Polでは、コインの保有量と取引量が承認方法となるので、こうした偏りもなく、流動性を高める事が出来るのです。
独自トークンを発行できる
NEMでは「モザイク」という独自トークンを簡単に発行することが可能。
モザイクは自由度が高く、「発行量」「メッセージの送信」「説明書」などの設定が出来ます。
また、「levy」という機能を使うことで、取引に税をかける事が出来る方法もあります。
NEMのネットワーク上であれば、モザイクを発行する事ができ、発行の際には、ユニークなネームスペースが必要になります。
NEM(ネム/XEM)の将来性
NEMは2020年12月に新通貨「Symbol」の大型アップデートが予定されいて、これによりトランザクションにかかるスピードが劇的に早くなるとのこと。
その為、送金スピードの向上と手数料の安さが期待されており、今後は決済手段として導入する店舗が増えてくることも予想されています。
Symbolのコアバリューは以下の5つです。
- セキュリティ
- 柔軟性
- 相互運用性
- 効率
- 実用性
ここで注目したいのが、柔軟性の部分です。
これは「パブリックチェーン」と「プライベートチェーン」の2種類のブロックチェーンを使い分ける事で、ユーザーのビジネスの可能性を広げることを目的としています。
例えば、開発者が他の企業のオプションを使いたい時でも、プライベートなネットワークに、それらの機能やプラグインをローンチすることが可能です。
エコシステムをプライベートチェーンで維持しつつ、パブリックチェーンで自由に通信する事が出来るというのは、Symbolの大きな特徴と言えるでしょう。
NEM(ネム/XEM)のおすすめの取引所【海外編】
「NEMを買ってみたものの、取引所が多すぎて困る。」という方は少なくありません。
特に、NEMは世界中で多数の取引所が設けられているので、尚のこと迷ってしまいます。
ここでは、海外の取引所を利用したい方の為に、おすすめの取引所3つをご紹介したいと思います。
Binance(バイナンス)
- 中国の大手仮想通貨取引所である
- 取引手数料が安い
- 取り扱う通貨は150種類以上
- レバレッジ最大125倍のFX取引
バイナンスは中国でも大手となる仮想通貨取引所です。
取扱通貨は150種類以上と多くの銘柄を扱っているので、日本で取引が出来ない通貨もBinanceであれば可能ということも。
特に、Binanceでは新しい通貨を積極手に取り入れているので、これから始めたいと考える方にも安心して利用できるというメリットもあります。
また、2つ目のポイントとして「手数料の安さ」が挙げられます。
手数料は全通貨共通で0.1%と、他の取引所と比較してもその安さは1番です。
海外の取引所でまず押さえておきたいのは、Binanceと言って良いでしょう。
OKEx(オーケーイーエックス)
- 海外の三大取引所の一つ
- 取扱通過は100種類以上
- 取引量が多い
- 独自トークンを使えば手数料が無料
OKExも中国で大きな通貨取引所で、取り扱う仮想通貨の種類は100種類以上もあります。
日本では知名度の低い通貨でも、OKExでは取り扱っていることもあるので、トレーダー達にも人気。
OKExの最大の特徴はその取引量にあります。
世界で第三位に入るほどの取引量を誇り、流動性が高いことで有名です。
取引量が多いと、時価暴落や売買のタイミングを逃すといったリスクを回避することが出来るので、初めて海外取引所を利用する方にはオススメの取引所と言えます。
Poloniex
- 手数料が安い
- 追加保証金がない
- レンディングが出来る
- 取扱通貨が85種類
- 取引量が多い
Poloniexはアメリカを拠点とした世界最大数の取引所です。
BinanceやOKExには劣りますが、取扱通貨も85種類と充実しており、決済通貨も10種類利用することができるので、投資の幅を広げることも可能になります。
また、手数料が0.125%と安く、取引量が増えれば、その分手数料が安くなるという仕組みになっています。
Poloniexの中でも大きな特徴となるのが、レンディング機能です。
レンディングは、Poloniexを通して他社に貸付を行い、貸付によって利子を生むことが出来るというサービスのこと。
貸付後は運用利益の配当を待つだけと、初心者の方でも簡単に利用でるのも魅力の一つ。
さらに、Poloniexの取引量は世界でも有数となるほどの取引量を誇っています。
流動性の高さと、仮想通貨の中でも最先端であることから、多くの人気を集めているようです。
NEM(ネム/XEM)のおすすめの取引所【国内編】
「海外の取引所は少しレベルが高すぎる」と思った方には、以下の3つの国内取引所がオススメです。
まずは、それぞれの特徴や違いについて詳しく見ていきましょう。
Coincheck(コインチェック)
- アルトコインの取り扱いが豊富
- 初心者でも使いやすい
- 貸仮想通貨サービス
Coinchekは初心者の方でも使いやすいことで有名な会社です。
取引画面が見やすく、操作がしやすいというのがその理由の一つ。
取引履歴や、ウィジェットなどの機能もあるので、手軽に利用できるというのが人気のようです。
Coincheckの取扱通貨は13種類で、国内では最多の取り扱い量になっています。
その他にも、「貸仮想通貨サービス」といったレンディングや積み立てなどのサービスもあり、幅広い取引を提供しています。
金利は年開最大5%とかなり高く、Coincheckが取り扱う仮想通貨ならどれでも利用することが出来ます。
GMOコイン
- FX取引高が世界1位
- 手数料が安い
- セキュリティーが強い
- 初心者から上級者まで利用できる
GMOコインはFX取引高が世界1位であり、証券やFX大手としての実績を持っています。
最大の魅力は手数料の安さです。
GMOコインではMarker: -0.01% Taker : 0.05%と最大でもマイナス手数料の為、取引をしやすいというメリットがあります。
その他にも送金や入出金による手数料は無料なのも魅力の一つ。
GMOコインの一番の特徴としてセキュリティーの強さが挙げられます。
本人確認の徹底や、資産の分散管理、秘密鍵のハッキング対策など多数のセキュリティー管理を行っているので、これまでサイバー攻撃による被害を受けたことがない程の安全性を誇っています。
NEM(ネム/XEM)の購入方法
まずは、国内取引所でBitcoin(BTC)を購入します。
Binanceのサイトに登録し、メニューバーの「Funds」から「Deposit」を選択します。通貨の銘柄が一覧で表示されるので「NEM」をクリック。
現在の相場に近い範囲で、希望購入金額と枚数を入力します。
この時Bitcoinでの入金となることに注意してください。
この場合は、希望枚数のみ入力するだけでOKです。
NEM(ネム/XEM)の口コミ・評判
#XRP #NEM は中々上がらないけど、コロナショックの時はXRP13円 NEM3円だった。
だから悲観になる必要ないない!
数年後税制も改善されるだろうし今後残るであろう通貨は上がっていくだけー☺— maruru (@ByY3m0FMIgL8AYM) October 19, 2020
内心ドキドキだったけど土曜日の買い増しは間違ってなかった😭✨
ありがとうNEM🙏🙏🙏#NEM #Smbol #XEM #XYM— t@ichi (@taichikun1223) September 7, 2020
SNSでの口コミをみると、NEMで取引をしている方の多くは、買ってよかったという声が多いようです。
コロナショックがあったこともあり、一時的にレートが下がってしまいましたが、現在は33円まで回復しているようです。
新しい通貨であることから、まだまだ相場としても安いので、NEMを購入するなら今が狙い目かもしれませんね。
NEM(ネム/XEM)とは|まとめ
いかがでしたでしょうか。
NEMの特徴は、「セキュリティーの高さ」「Polによる承認方法」「ハーベストによる公平な報酬」など様々な魅力があります。
どの仮想通貨を購入するか迷っている方は、NEMのこれらの利点にあやかって購入してみてはいかがでしょうか?
現在、相場的にもNEMは安くなっているので大きな失敗をする心配もありません。
NEMでは年内のSymbolでの大型アップデートでさらなる期待が高まっているの、NEMの価値が上がる可能性が予想されます。
これらのことを踏まえると長期投資として始めるにはNEMは一番始めやすい仮想通貨と言えるでしょう。