ピアノを処分する方法8選！買取・搬出・運搬にかかる費用を徹底解説

最終更新日：2023/12/13

古くなったピアノや使わないピアノの処分はどこに出せばよいのか悩みます。早く処分して部屋を広くしたい人もいるでしょうし、まだ使えるのに捨てるのはもったいないと感じる人もいるでしょう。

ピアノは種類ごとに最適な処分方法があります。買取りや譲る方法、回収処分してもらう方法をまとめてご紹介します。

処分するピアノの種類を事前に確認しよう

ピアノは大きく分けて3つの種類があり、種類によって適した処分方法があります。

処分したいピアノがどの種類になるのか事前に確認してから処分する方法を検討すると処分がスムーズにすすみますよ。

グランドピアノ

ピアノの中で最もオーソドックスなピアノがグランドピアノです。コンサートをはじめ学校の体育館やレストランのラウンジでしも使用されています。

豊かな響きをもつ音色で細かい表現もできるのでプロのピアニストから愛好家まで幅広い層に人気があります。かなり大きく重量もありますので、個人で使用するにはサイズが大きすぎたり、自宅には置きづらいところが欠点です。

アップライトピアノ

アップライトピアノはグランドピアノを改良したピアノです。グランドピアノの良さを残しながら限られたスペースでも置けるように弦を縦に張ってコンパクトになっています。

グランドピアノより音量が小さく音色の幅が限定的ですが、弾き心地も日々改良されて自宅練習用として人気のピアノです。ソステヌートペダルがないので専門的にピアノを学ぶ人には不十分ではあります。

電子ピアノ

電子ピアノはグランドピアノ、アップライトピアノと違い、ピアノの音を電子データとして内蔵させて音をだすタイプのピアノです。音量や音色を簡単に変更できて、ベッドホンを繋いで演奏することもできます。

電子ピアノは種類も多く、生ピアノと同じ感覚で弾けるタイプも売られているの初心者から経験者の練習用としても人気です。グランドピアノ、アップライトピアノより小さく運びやすいので処分しやすいピアノといえます。

ピアノの処分方法８選

ピアノは家からでた不用品の中でも処分に悩む品です。特にグランドピアノやアップライトピアノは大きく重量がありますので、ひとりで運んで怪我しないように安全な方法で処分してくださいね。

ピアノの処分方法を８つ厳選して紹介します。

購入したピアノメーカーに買い取りしてもらう

ピアノは購入したメーカーに買取りしてもらうことができます。例えばヤマハではヤマハ製のグランドピアノ、アップライトピアノの買取りをしています。

買取額には運搬にかかる基本料金も含まれている総額表記で出してくれますので、安心して利用できますね。ヤマハの買取りの流れは次のとおりです。

自治体の粗大ゴミとして処分する

多くの自治体ではグランドピアノやアップライトピアノの処分を受け付けていません。電子ピアノは粗大ゴミとして処分できる地域があります。

自治体が実施している粗大ゴミ収集では、自治体ごとにサイズの上限など粗大ゴミの基準が決められています。処分したいピアノがお住いの粗大ゴミの基準を満たしているか確認してから処分申込みをしましょう。

友人や知人、親戚などに譲る

まだ使えるピアノであれば友人や知人に譲ってもよいでしょう。欲しい人に譲ってあげれば喜ばれますし、大切に使ってもらえることでしょう。

ただし、ピアノは運ぶことが非常に難しいです。運搬中に傷をつけず安全に届けるのは人手も必要です。

届けてから置くスペースが合わないなども起こるかもしれません。あとでトラブルにならないように事前に打ち合わせをしてスムーズに譲る準備しておくと安心ですね。

ジモティーを活用し譲る

運ぶことが大変であればジモティーを活用して欲しい人に譲る方法があります。ジモティーはお住いの地域で不用になったものを売買できる登録無料のアプリです。

引き取りにはきてくれる人を条件に入れておけば欲しい人が受け取りにもきてくれます。金額や条件が厳しいとなかなか欲しい人が見つからないので、すぐに処分したい人には不向きかもしれません。

ピアノの状態がわかるように傷があるなど詳細も伝えると納得して取引できます。

フリマサイトやオークションで売却する

フリマサイトやオークションを利用して貰い手を探す方法もあります。ピアノの状態次第では高値で売れるかもしれません。

出品はジモティーと同じように簡単に投稿できますが、欲しい人が地元とは限りませんので運送が難しい点がデメリットです。運送費用もかかりますので自己負担にすると売却どころかかえってマイナスになります。

あとでトラブルにならないように運送手段や費用は買い手負担を条件にするなどあらかじめ提示しておきましょう。

リサイクルショップで売却する

リサイクルショップでは楽器の買取り、引き取りをしている店舗があります。状態がよければその場で買取りしてくれるのですぐにお金に換えたい人は近所のリサイクルショップに問い合わせてみましょう。

リサイクルショップは壊れたピアノでも引き取りしてくれます。ただし、壊れた品の買取りはほとんど値がつきませんので換金はあてにしないでください。

グランドピアノ、アップライトピアノは店舗によって取り扱いをしていないこともあります。

楽器買取業者に依頼する

楽器専門の買取り業者に依頼すれば適正価格で買取りしてもらえます。査定にはピアノの情報が必要になりますので、機種名、製造番号、ペダル本数など確認しておくとスムーズに取引できます。

ピアノ買取専門業者は主にグランドピアノ、アップライトピアノを扱っています。多少の傷があっても使える状態であれば査定してもらえます。

電子ピアノは取り扱っていないことが多いので、電子ピアノも処分したい人は他の手段も検討しましょう。

不用品回収業者に依頼する

家にあるものをなんでも回収してくれる不用品回収業者であれば、グランドピアノの回収もしてくれます。費用はかかりますが、部屋からの搬出もおまかせできますし他に不用品がある場合は一緒に回収してくれるので便利です。

電話1本で回収予約ができて日時指定もできるので自分の都合に合わせていつでも処分できることが魅力です。

ただし、無料回収を謳う不用品回収業者を装った悪徳業者がいますので注意です。見積もりをだしてもらってから依頼しましょう。

ピアノの買い取り相場はどれぐらい？

ピアノの買取りはピアノの年式、状態などで査定額が変わってきます。グランドピアノは高額モデルもありますので40年前の古いピアノでもメンテナンスが行き届いていれば買取査定してもらえます。

ピアノの買取は状態によって査定も大きく変動しますが、国内メーカーの買取相場は次のとおりです。

グランドピアノ	70,000〜600,000円
アップライトピアノ	20,000〜150,000円
電子ピアノ	5,000〜50,000円

ピアノの買取査定額をUPさせるポイント

ピアノは材料が木材ですので、環境、資源を守る視点からメーカーもリサイクル、リユースに力を入れています。買取も積極的に行っていますので状態がよければ高く買取りしてくれることもあります。買取査定額を少しでもあげるポイントを紹介します。

なるべくピアノ買取専門業者を利用する

ピアノは国内外で生産されていて年代、型式も多いので査定が難しい品です。納得のいく買取査定を知りたければ、なるべくピアノ専門の買取業者を利用しましょう。

ピアノ専門買取業者は、リユースを前提に査定しますので音がならない状態のピアノでは査定がつかないですが、年式、メーカー知識に長けた納得のいく査定をしてくれます。

ピアノの状態を綺麗にしておく

誰も使わなくなった古いピアノを買取してもらうときには、査定前にきれいにしておくことは必須です。多少の傷やシミくらいならよいのですが、ほこりを被っていたり露骨にメンテナンスされていないと使えない状態と判断されてしまうかもしれません。

少しでも買取査定額をあげたければきれいにしてから査定してもらいましょう。

付属品は揃えておく

ピアノ本体だけでなく、付属品があるかないかでも査定額は変わります。購入したときから使っていない付属品があっても査定前に揃えましょう。

付属品があるのか忘れてしまったという場合は販売しているピアノをネット検索すると付属品も確認できます。付属品もきれいな状態がよいのでピアノと一緒にきれいにしてから査定にだすことをおすすめします。

こんなピアノは買取してもらえない

ピアノは楽器ですので音が出ないと買取してもらえません。音が鳴らない鍵盤がたくさんある、ピアノ本体に大きな傷やひびが入っているなどピアノの機能が果たせていないと買取不可になります。

また、楽器は水に弱いので、雨にさらされていたり、エアコン結露にあたっていると価値が下がります。ブランドによっても買取額がつかないこともあります。

ヤマハ、カワイ以外の国産ブランドのピアノは買取されないケースが多いです。

ピアノを譲る場合の処分手順

ピアノは重たいので簡単に運ぶことはできません。人に譲る場合でも安全に輸送しないとピアノが破損してしまったり、思わぬ怪我をしてしまうことがあります。

人手もなく運ぶ手段に悩んだら運送業者や引っ越し業者に運搬を依頼する方法があります。人に譲るときに安全に運ぶための手順は次のとおりです。

ピアノを処分する際にかかる費用

ピアノを処分する際は、主に3つの費用がかかります。

壊れているピアノであれば運搬時や搬出に配慮する必要はありませんが、譲る、あるいは買取してもらう場合は、専門業者に依頼しなければその後の調律が不可能となってしまいます。

ピアノの処分費用相場

ピアノの処分にかかる費用相場は次のとおりです。欲しい人に譲るときの処分費用はかかりませんが、運搬に費用がかかります。ピアノが乗るサイズの車をお持ちであれば車で運ぶこともできますが、そうでない場合は軽トラックを借りたり、運搬業者に依頼が必要になります。

ピアノは運搬が大変な品物ですので人に無料で譲るときにも無理なく運べる計画をしっかり立てましょう。

	グランドピアノ	アップライトピアノ	電子ピアノ
自治体の粗大ゴミとして処分する場合	不可	不可	1,000～2,000円
ほしい人に譲る場合	無料(運搬費別途)	無料(運搬費別途)	無料(運搬費別途)
不用品回収業者に依頼する場合	15,000円	15,000円	5,000円

ピアノの搬出費用相場

ピアノを搬出する際にも費用がかかります。

階段やエレベーターを利用しなければいけない場合は、別途費用が必要になるのできちんと見積もりしてもらい、予算にくみこみましょう。

吊り下げが必要と判断された場合でも、クレーンの大きさによって価格が変動するので留意しておく必要があります。

階段（1階ごと）	5,000～10,000円
吊り下げ	20,000～50,000円
解体・分解	20,000～30,000円

ピアノの運搬費用相場

運搬業者にピアノの運搬を依頼した時の費用相場は次のとおりです。表は基本料金の目安となります。

2階以上の高さからの運搬や解体が必要な場所からの運搬は、別途費用がかかります。エレベーターがあっても小さくてピアノが乗らないときはクレーンを使用することもありますので運搬業者とよく相談して見積もりを出してもらいましょう。

運送距離	グランドピアノ	アップライトピアノ	電子ピアノ
～10㎞	30,000円	18,000円	13,000円
20㎞	35,000円	20,000円	15,000円
30～40㎞	40,000円	22,000円	17,000円
50～79㎞	50,000円	27,000円	22,000円
80～99㎞	60,000円	35,000円	27,000円
100～120㎞	70,000円	40,000円	30,000円

ピアノを無料で処分する方法

ピアノを無料で処分することはできません。重たいピアノは簡単に運べませんので、譲る場合でも輸送費がかかると考えていた方がよいです。

買取の場合でも運搬費がかかりますし、設置場所によっては追加費用が必要で買取金額がマイナスになることがあります。もう壊れてしまって使えないピアノであれば不用品回収業者に回収処分してもらうと追加費用もかからず便利です。

注意したいのは、無料回収を謳う悪徳業者がいるということです。買取でも不用品回収でも運搬業者でも回収は無料でも運搬費、搬出費など必ずかかります。

あとで高額請求されて困らないよう安易に依頼せず見積もりをだしてもらいましょう。

ピアノを簡単に処分するなら不用品回収センターがおすすめ

ピアノを簡単に処分したいのであれば不用品回収センターに回収依頼することをおすすめします。部屋からの解体・搬出もしていますので自分でピアノを動かすこともありません。

即日回収もありますのでいつでもご相談ください。

不用品回収センターの魅力を解説

不用品回収センターは見積もり無料で24時間365日受付の不用品回収業者です。ピアノ単品から引っ越しや遺品整理ででた大量の不用品まで回収処分いたします。

見積もり後の追加費用もかからない明瞭会計で安心の詰め放題定額パックプランもご用意しています。出張費や人件費、2階からの搬出作業費も全て含まれた定額パックならピアノ以外の不用品も一気に片付きます。

女性スタッフも在籍していますので、一人暮らしの女性も安心してご利用いただいています。

特徴	24時間365日受付、電話1本即日対応の不用品回収業者
料金	9,800円(税込)〜/搬出、処分費用込みのSパック
回収可能な不用品	グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ、大型家電・家具、日用品など
買取制度	高価買取あり
電話番号	0120-949-966
公式HP	https://furniture-disposal.osaka/

【まとめ】ピアノは安全かつ適切に処分しよう

ピアノは大きく重量があるので運搬が大変な品物です。輸送には壊したり怪我することのないようにプロにおまかせした方がよいでしょう。

どんなピアノにも使った人の思い出が詰まっています。ピアノを処分するときは孫が弾いていた姿や発表会に向け一生懸命練習した自分の姿を思い出し、処分に踏み出せないこともあるかもしれません。

買取回収業者や運搬業者を探すときは、最後まで丁寧にピアノを扱ってくれる業者を選びたいですね。