レンディングって何?
仮想通貨トレードって難しそう…
バイナンスは2017年に香港にて設立されたの仮想通貨取引所で、世界最大級の取引量を誇ります。
バイナンスでは豊富な取引サービスがありますが、その中からレンディング(セービング)にフォーカスします。
バイナンスのレンディングはトレードと比べてもリスクが少なく、確実に利益を得られることから初心者を中心に支持されています。
この記事ではレンディングのやり方と合わせてメリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。
- レンディングはトレードよりリスクが少なく初心者向き
- レンディングは銀行預金よりも金利が高い
- レンディングにはステーブルコインやビットコインがおすすめ
- レンディングで得た利益は雑所得の区分で確定申告対象
Bainance(バイナンス)のレンディング(セービング)とは
海外取引所のバイナンスでは、レンディングという自身が保有する仮想通貨をもとに取引所に一定期間貸し出すことで金利を得られるサービスがあります。
レンディングは仮想通貨トレードに比べ、貸し出すだけで利益が出るためリスクが比較的少なく、確実に仮想通貨を増やすことができます。
そのため長期的な値上がりを期待する投資家にとって魅力的な運用方法といえます
レンディングの仕組みは銀行預金と同じですが、金利の利率が大きく違います。
銀行預金の場合、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行といったメガバンクでも金利は0.002%程度となっています。
しかし、レンディングの場合金利は1~10%と銀行預金に比べはるかに高く利子も多く得ることができます。
金利の高いレンディングですが、複数のサービスの中から選ぶことで利益を最大化することが可能になります。
バイナンスではレンディングをセービングと呼んでおり、セービングには以下の3種類があります。
- フレキシブルセービング
- アクティブセービング
- 定期登録
後述しますがリスクをとれば利回りが良く、リスクを抑えれば利回りは小さくなる傾向があります。
Bainance(バイナンス)のレンディング(セービング)のやり方
バイナンスのレンディングのやり方はバイナンス側のアップデートの影響もあり、年々使いやすくなっています。
セービングもバイナンスが「Simple Earn」と名称を変えたため、やり方が若干変更されました。
バイナンスでレンディングを始めるにはバイナンスの登録と口座開設が必要です。
バイナンスは海外取引所ですが、日本語に対応しており登録自体は3分程度で完了します。
また、口座開設後は国内取引所からバイナンスへ送金すれば取引開始できます。
定期登録とフレキシブルセービングの違い
定期登録とフレキシブルセービングには以下の違いがあります。
預入期間 | 年利 | 取扱銘柄 | |
---|---|---|---|
定期登録 | 7~90日 | 4~45% | 10種類 |
フレキシブルセービング | 自由 | 0.3~5% | 122種類 |
定期登録とフレキシブルセービングは預入期間が違います。
定期登録は7日・14日・30日・90日から好きな期間を選んでセービングを行いますが、フレキシブルセービングは預けた仮想通貨を自由に出し入れ可能です。
利息の違いは預入期間に比例し、預入期間が長いほど利息は高くなる傾向にあります。
定期登録はフレキシブルセービングに比べ利息は高いですが、指定期間を満たさなかった場合利息が得られないため最低でも7日間預けておく必要があります。
取り扱い銘柄は定期登録よりフレキシブルセービングが多くの銘柄で運用できます。
もし使い道がなかったり、眠ったままの通貨があればフレキシブルセービングを活用して利益を得られます。
Bainance(バイナンス)のレンディング(セービング)のメリット
レンディング(セービング)しているだけで利益を得られる
バイナンスのセービングを行うメリットは、仮想通貨を預けているだけ利益を得られることです。
仮想通貨トレードと比較して安定して、利益を得やすいことが特徴です。
長期保有する場合などは、セービングを行うことで仮想通貨を得られるため、ぜひ活用しましょう。
高い金利で報酬を得られる
バイナンスのレンディングでは高い金利で報酬を得られることもメリットです。
バイナンスでレンディングを行った場合、銘柄にもよりますが最大で70%もの金利を得られます。
国内取引所でも最大で5%程度のため、比較してもバイナンスは高い金利であることが分かります。
銀行預金とレンディングは預入をして金利から報酬を得る点では同じです。
しかし銀行預金の場合、金利はわずか0.001%でメガバンクでも0.002%程度しかないためバイナンスのレンディングの金利には遠く及びません。
トレードを行わないため、初心者にもおすすめ
バイナンスのレンディングはトレードを行わないため、初心者にもおすすめな点も大きなメリットです。
トレードは価格変動が大きくリスクも高いため、相場が思ったように動かず冷静に判断が出来なくなることもあります。
その結果、ある程度仮想通貨の運用経験や知識がある方でも資産を減らしてしまい、最終的に退場してしまうケースが多いです。
一方、レンディングはトレードに比べてリスクも低く、確実に資産を増やしていけるため初心者におすすめといえます。
レンディングは銘柄と期間を選んで申し込みをしたらあとは放置するだけです。
相場を見る必要がなく、トレードのように特別な知識も必要ありません。
Bainance(バイナンス)のレンディング(セービング)のデメリット
レンディング(セービング中)の仮想通貨を動かせない
バイナンスのレンディングのデメリットはセービング中に仮想通貨を動かせない点です。
レンディングを行う際、一定の期間仮想通貨を預け入れることで高い金利で報酬を得られます。
その代わりにセービング中は仮想通貨を動かせず、自由に売却することはできません。
取引所により途中解約ができるレンディングもありますが、解約手数料が発生し報酬も得られません。
レンディングでも定期登録のように高い金利を得たいのであれば、銘柄やタイミングを見定めたうえで長期的に眠らせる覚悟をもって利用するようにしましょう。
レンディング(セービング中)に暴落した場合、損切りが間に合わない可能性がある
バイナンスのレンディングはセービング中に暴落した場合、損切りが間に合わない可能性があります。これはレンディングを行う際、一番のデメリットであるといえます。
さらに、暴落した場合トレードであれば瞬時に対応は可能ですが、レンディングはすぐに解約ができず損切が間に合わない可能性があります。
以上を踏まえてレンディングを行う際は、将来的に値上がりが期待ができる銘柄選びをすることが重要になってきます。
Bainance(バイナンス)のレンディング(セービング)におすすめの仮想通貨
ステーブルコイン
バイナンスのセービングにおすすめの仮想通貨にはステーブルコインがあげられます。
ステーブルコインがレンディングにおすすめの理由は信頼性が高く、価格変動が比較的少ないため暴落のリスクが小さいことから多くの投資家から信頼を得ています。
ステーブルコインは暗号資産の一種で、ビットコインなど変動性のある資産とは異なり米ドルの裏付けにより価値が保たれています。
ステーブルコインの市場はテザー(USDT)やUSDC(USD Coin)にBUSDが90%以上のシェアを占めています。
とくにBUSDはバイナンスとパクソス社が発行したステーブルコインで、現状バイナンスのみがメインで使用でき金利面でも優遇されています。
ビットコインなど信頼性の高い通貨
ビットコインなど信頼性の高い通貨もバイナンスのレンディングにおすすめです。
ビットコインの値動きがほかのアルトコインに連動するほど影響力をもっています。
アルトコインは価格が安定せず上場廃止のリスクがありますが、ビットコインは上場廃止のリスクがアルトコインに比べてかなり低いことが特徴です。
ビットコインを長期間保有することで、購入時では考えられないほどの時価総額になることもあるため投資家の中では将来性を期待して保有している方も多いです。
今後の大幅な値上がりが期待できるため、ビットコインはバイナンスのレンディングとの相性もよく将来的に多くの利益を生み出してくれる可能性があります。
そのためビットコインは信頼性の高さからも金利面でも5%とほかの仮想通貨と比較しても優遇されています。
金利が高い仮想通貨
ビットコイン以外にも金利が高い仮想通貨はバイナンスのレンディングにおすすめであるといえます。
なかでもAXSはなんと59%という高金利で取引されています。NFT関連の仮想通貨であるAXSは近年人気を集めており、今後の動向も期待されています。
しかし、高金利の銘柄は価格が安定していないことも多く、得られる金額以上に価格が下がってしまうリスクもあるため注意が必要です。
ほかにも比較的金利の高い仮想通貨では、バイナンスコイン(BNB)がリスクも高くなくておすすめです。
バイナンスが発行しているバイナンスコインは時価総額ランキングでも3位と非常に人気のある仮想通貨です。
バイナンスコインは金利面でも6.89%と信頼性の高いビットコインよりも優遇されており、レンディングにおすすめです。
Bainance(バイナンス)のレンディング(セービング)にかかる税金について
バイナンスのレンディングにかかる税金についても知識を持っておく必要があります。
レンディングなど仮想通貨の取引による所得は確定申告の対象となります。
レンディングにかかる税金は雑所得の区分となり、ほかの所得との合計で税率が決まります。
所得税の5~45%に加えて住民税が一律10%かかることも覚えておくとよいでしょう。
課税される所得金額に対する所得税の金額は以下の表を参考にしてください。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1000円から1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円から3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円から6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円から8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円から17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円から39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円以上 | 45% | 4,796,000円 |
参考:No.2260 所得税の税率|国税庁 (nta.go.jp)
Bainance(バイナンス)のレンディング(セービング)に関するよくある質問
レンディング(セービング)画面に書かれているAPYとはどういう意味ですか?
APYの正式な名称は「Annual Percentage Yield」で年換算利率という意味です。APYは複利運用を考慮して計算された年間収益率です。
複利運用する頻度が高いほどAPYは高くなるため、利回りが良くなり利益を得ることができます。
ただし、APYは毎日調整され予想される報酬は実際の報酬と異なる場合があるため注意が必要です。
定期登録は自動更新されますか?
定期登録は自動更新を設定した場合に更新されます。
バイナンスには自動定期登録機能があり、有効期限が切れた際に同じ商品と条件で自動的に更新できます。
商品の自動定期登録は、定期登録のポップアップもしくはアーンウォレットから有効にすることができます。
商品横の「Auto-Subscribe」ボタンをオンにすれば機能が有効になります。
Bainance(バイナンス)レンディング(セービング)まとめ
- レンディングはトレードよりリスクが少なく初心者向き
- レンディングは銀行預金よりも金利が高い
- レンディングにはステーブルコインやビットコインがおすすめ
- レンディングで得た利益は雑所得の区分で確定申告対象
バイナンスのレンディングについてメリット・デメリット・やり方を解説してきました。
レンディングはトレードに比べるとリスクも低く、預け入れるだけで利益を得られます。
トレードのように知識も必要なく、金利が高いものもあり初心者にもおすすめです。
ただし、一度預けてしまうと出し入れができず損切が間に合わない場合もあるため、信頼性の高い銘柄を選びましょう。
メリット・デメリットを理解したうえでこの機会に、バイナンスのレンディングを始めてみてはいかがでしょうか。